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2013年06月11日

リログループは、世界的規模でリロケーションビジネスを展開する日本での業界最大手。2011年に東証一部上場後も海外へのサービス拡充、今後の新規事業育成も視野に入れ、拡大成長を続けています。 取材に訪れた日は、折しも同社のホールディングカンパニー、リロ・ホールディングの決算発表日。今回も過去最高益、2桁成長を達成し、売上・利益の連続更新を果たしました。 挑戦し続けるリログループのベンチャー精神を育む組織の強さについてリロ・ホールディングの取締役も兼任しているリロケーション・インターナショナル代表取締役・志水康治氏、リロケーション・インターナショナル執行役員・樽井利典氏のお二人に話をうかがいました

互いの持ち味を活かし合う/経営はチーム

——お二人は、ともに転職組。志水さんが平成3年入社、樽井さんは5年後輩に当たる。当時の大阪支店の社員数は30名ほど。草創期の拡大路線を共に突っ走って来た。

志水:当時はどんどん社員が増えるので、年に1回は引っ越ししていました。樽井は引っ越し係だったので、きっと嫌がっていたと思います(笑)。

樽井:ええ。面倒くさい事は全部こっちに回って来ますね(笑)。

——樽井さん、実は入社当初は営業の仕事をしていたそう。

志水:当時営業の多くは、攻めには強いものの、攻めてばかりで後を振り返らない。契約を戴くと、正直次に目が行きますよね。ところが、同じ営業をやっても、樽井は来た道を地道にもう一回ならせるというか、前からのお客様をきちっと継続できる。粘り強さと集中力。樽井は僕のような“狩猟民族”にはないものを持っていると思いました。

——そこで、樽井さんを、顧客のフォローやバックヤードの業務担当に据えた。

ph01志水:営業系で採用したら、ずっと営業系というのが普通で、樽井のように営業からバックヤード、企画と回るケースは珍しいのです。創業当時は、市場のないところに市場を創ってきたので、本当に新規ばかりでした。それが、お客様が増えてくるとフォロー営業の必要も出てくる。封入作業ひとつとってもコツコツとやり続ける樽井は、その役割にぴったりでした。

樽井:志水は、言い出したら聞かないですからね。そうなったらもう仕方ない。あまりに偏り過ぎる時には、逆から怒らせるぐらいのことをわざと言ったりします。“怒るだろうな”“あ、やっぱり怒った”とかって(笑)。

志水:僕自身、迷う事があるじゃないですか。樽井は冷静な判断をするので、“じゃ、これどう思う?”と振って意見を聞く。

樽井:志水の周りに居る人は、志水が“こうだ”と言うと“ハイ”しか言えないときもある。そうなると、勝手に裸の王様になって調子に乗る。だから、わざと対極から“ちょっと怒らせちゃおうかな”とかいうことをやっています。

志水:そうなんですよね。樽井は完全にブレーキをかけてくれます。僕を暴走させてもくれません。

——志水さんは、経営陣の個性を活かした経営チームを実感されている。

志水:今の役員は、樽井を含めて4人のバランスが取れているなと思います。舞田はM&Aをした企業に最初に乗り込んでもらいます。相手の話をしっかりと受け止め、合理的に進めてくれます。落ち着いた対応は、〝大人だな〟とつくづく思いますね。今はサービス部門の責任者で、自分と樽井の間にいるような存在です。矢田谷は大阪の責任者で、東京から離れていることで、目が届かないところを優しくまとめてくれて、本当に面倒見がいいなと感じるのです。役員会では、一番よく聞いて最後に意見を述べる役割ですね。

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