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私の一冊

人事のみなさまにリレー方式で、心に刺さった選りすぐりの一冊を紹介いただきます。

第13回 :株式会社エス・ジーエデュケーション 代表取締役 扇田昌利さん

2014年08月28日

経営者・人事のみなさまにリレー方式で、心に刺さった選りすぐりの一冊を紹介いただきます。

「ケルト巡り」 河合隼雄

今回、本をご紹介くださったのは、 株式会社エス・ジーエデュケーション 代表取締役 扇田昌利さんです。ケルト文化をめぐる旅からもたらされる「日本を癒す」ヒントとは!ぜひご一読ください!

出版社: NHK出版 (2004/1/30)

人間は言語を獲得し、意識を明確にすることで、文化や文明を発展させてきた。

特に近代ヨーロッパでは、自分と他者、心と体、自然と人間を区別・細分化し、人々の意識を構築し、善悪や正統と異端といった二極的な考え方を基盤にし、それを明確にすることで社会や国家を繁栄させてきた。
この「明確な区別」はヨーロッパ近代を語るうえで欠くことのできないものである。
ところが本来、それらを区別することはできない。その「分けることができない」感覚。意識の届かないところにある世界。これが「無意識」と呼ばれている世界である。

「私」から花を見ると、「あぁ、花という自然がある」と感じる。これが西洋的な見方だ。ところが、以前の日本では「私も花も、自然に生きている」という使い方、考え方しかなかった。
「自ずから然る」これを「おのずから」と読むか、「みずから」と読むかで意味は全く異なる。

ラテン語で「魂」を意味する「アニマ」という言葉がある。これを日本人は、「アリマ」と聞き間違える。魂とは「在るものの間」にあると考え、それに「在間」という字をあてた。誤解が生んだ正解のようなもので、何かと何かがつながっているような感覚がある。

愛する女性に指輪をプレゼントしたとしよう。相手の女性が「これはいくら?」と聞いた瞬間、女性との間、指輪との間にあるアリマは消えてしまう。日本人は春に咲く桜を見ると、何か特別な感情がわく。そこには「こころ」があるのだろう。

現代は理性、科学に重きを置いて人間社会は発展してきた。人類は今や自然や世界を支配できる。そう考えている人も少なくないように感じる。しかし、現代病ともいえる「うつ」や「ストレス反応」、「心身症」など、様々な心理社会的問題に直面し、どうも人が普段意識していないところ、自分の力ではコントロールできないこころの働きがあること、つまり無意識とのつながりの重要性が再認識されてきている。

昭和を代表する日本の叡智の一人である河合隼雄氏の「ケルト巡り」。ケルトを巡る旅から現代を生きる我々に生きるヒントを与えてくれる一冊。

株式会社エス・ジーエデュケーション 代表取締役

扇田 昌利 氏(おうぎだ・まさとし)

扇田

A 7 B 6 C 15 D 10 E 5

合理的に物事を判断しつつ、積極的にアイデアを出しながら、人と違うことを思いついたら自ら行動していくことでそれを実現しようとする個性タイプ

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